1.序 説

「終わりの日には困難な時代がやって来ることをよく承知しておきなさい。
その時に人々は、自分を愛する者、金を愛する者、大言壮語する者、不遜な者、
神をけがす者、両親に従わない者、感謝する事を知らない者、汚れた者になり、
情け知らずの者、和解しない者、そしる者、節制の無い者、粗暴な者、善を好まない者になり、
裏切る者、向こう見ずな者、慢心する者、神よりも快楽を愛する者になり、
見えるところは敬虔であっても、その実を否定する者になるからです。」
(第2テモテ3.1)

 「世も末」という言葉があります。理解しがたい新種の人間に対する比喩的表現として。これは聖書の冒頭の記述がそのルーツと推定されます。ここにはあらゆる「者」が羅列されていますが、なんと現代の社会をぴたりと言い当てた記述ではないでしょうか。低年齢化する犯罪毒物混入事件背筋の凍る事件の数々.....。教育は普及し科学は進歩する。しかし人間の心だけは荒廃の一途のようです。真面目に人生を考える人なら人間社会の将来に不安を感じるでしょう。この社会に潜む「悪の力」はどこから来るのか。このページは混乱する世の中で悪の力に流されず人生を真剣に考える人の為に作られました。現実を直視し謙遜な柔らかな心でページを読み進んでいくなら、その先には確かな希望を見出すことが出来るでしょう。


   

2.乱れた世界

心の荒廃と進化論
 「さまよう」とは道に迷った時の状態です。しかし目的地があればこその道の迷いでもあります。では人生に目的が無かったらどうでしょう。ただこの世に生まれた惰性で生きているだけです。持論家でも生きる手段を目的と履き違えていることが多いようです。ところで我が国では進化論が真理として教育されています。人間はアメーバーのようなものから長い年月をかけ偶然により進化したと教える進化論。しかしこれは非常に危険な教育なのです。なぜなら
偶然には目的が無いからです。自分の存在そのものが偶然の産物ということになってしまいます。これではどんなに理屈を並べ立てて人生の意味を説いたところで空しいでしょう。カウンセラー自身解っていませんから人生相談ではまともに答えられないでしょう。進化論が真理ならこれもやむを得ないところですが、実は欠陥だらけの故意にねつ造された(太字は補足説明有り) 問題理論なのです。後で詳述しますが現代科学の前にはとても耐えられない理論であることをまず 認識すべきです。
 進化論はどれだけ人々に
生きる希望を失わせ無目的人間を造り、心を腐敗させ、社会を乱してきたでしょうか。死の意味も生きる理由も解らず些細な事で自らの命を絶ってしまう人々。将来の目標もなく目先の快楽に走る若者たち。当てもなくさまよう暴走族....。これらの社会問題は進化論教育が大きく影響しているのです。人は目的なくしてまともに生きることは困難です。世界中で日本ほど進化論の悪影響を強く受けている国はないでしょう。日本の教育機関やテレビ局、出版社、彼らはこのことに気づくべきなのです。

性の乱れ
 言論の自由、表現の自由、何をしても自由...。自由の名のもとに歯止めなく乱れきる社会。アダルトビデオ、雑誌、パソコンソフト、インターネット、ありとあらゆるところにポルノが氾らんしています。
人は触れるものに似ていくのです。急増しているセクハラ問題や人々の淫行にはそれなりの背景があるのです。若者の道徳感、罪悪感の欠如。もはや「愛」とか「純潔」など失ってしまったかのようです。ダイヤルQ2、援助交際、少女たちは相手構わずいとも簡単に貞操を捨てていく。人生に確たる目標を持っているならばどのように生きるべきかおのずと解る筈です。これらの原因も人生の目的が分からない事から来る結果なのです

洗脳される青少年
  暴力や残虐シーン。多くの有害情報がテレビやビデオを通し社会に浸透していく。特に子供たちの精神を破壊する映像や攻撃的ゲームの氾らん。白目を出した目のつり上がったキャラクター。もう一度言いますが、人は触れるものに似ていくのです。特に子供達はとても敏感です。売れれば何を造っても良いのでしょうか。利益のみを追求し社会に与える影響など考えない人達。この社会をどのような世界にしたいのか。蒔いた種はやがて自分で刈り取ることになるのです。この種は芽を出し少年犯罪という形ですでに社会問題になり始めています。そしてこの少年たちがやがて社会を動かしていくのです。どのような社会が待っているか容易に想像出来るでしょう。

「夫婦平等論」
 まやかしの平等論が夫婦離婚の原因に少なからず影響を及ぼしています。ひとつの国に二人の王様がいたらどうなるでしょう。必ずや争いが起こるでしょう。会社も然り。一人の社長の下にピラミッドが構成されるから組織が成り立つのです。真の社長は部下を大切にするし真の部下は上司を尊敬する。社会の最小組織である家庭も同じです。そして家庭の頭は夫なのです。平等論の影響により、子育てや主婦業を低級な仕事の様に考える風潮があります。子育ては低級な仕事でしょうか。とんでもない。一人の人間をどのように育て上げるか、将来を担う人間の人格形成を託された重要且つ崇高な仕事なのです。女は家庭で持ち前の優しさと愛情で子供を育て、男は一家の主として外で糧を得るため働きに出る。そもそもそのように造られているのです。男女間には初めから身体や能力、心の造りそのものに違いがあるでしょう。これらは差別ではなく互いに補い合い補完すべき男と女の役割分担なのです。

  人間社会は私たちの意思とは裏腹に、どうしてこのように嘘がまかり通り、悪がはびこり、誤った方向へと動いていくのでしょうか。冷静になって現実社会を直視するなら、この社会を操り破滅の世界へと引きずり込む悪の力の存在を認めざるを得ないでしょう。背後でこの世界を操る闇の支配者とは.........?



  

3.闇の支配者

 何から書けば良いでしょうか。私たちは神(万物の創造者)を信じる者です。聖書を読むとこの世界には実は神以外のもう一つの勢力があることが記されています。それは神に敵対する霊、サタン(悪魔)とその手下共のことです。私たちは悪魔など想像上の産物だと思い込まされてきました。しかし架空か実在かは現実社会を良く見て下さい。サタンの目的は人間を欺いて神から離し、社会を混乱させ最終的には人々を地獄に落とすことです。サタンはもともと神に仕える天使の頭でしたが神に反逆し地上に落とされた堕落天使です。サタンはやがて神によって地獄に落とされる運命にありますが、その時に多くの人間を道ずれにしたいのです。十字架のあがないという人類救済の神の計画を徹底的に妨害すべく、この時代にその働きは益々活発になっています。サタンは人間よりはるかに知恵があり、人間の弱みを知り尽くし、心に働きかけて誘惑する事が出来ます。人の最も弱い部分に働きかけて誘惑する。それを退けることは至難のわざです。人間の欲求を利用し誘惑するからです。サタンに心を売り渡し続けた人間は、やがて全人格を支配されてしまうのです。
 オーム真理教の一連の事件はこれらの事を裏付けています。「教祖」の姿はサタンに心を明け渡した人間の典型的な例です。また高度な教育を受けた弟子達がいとも簡単に操られていく様は教祖を背後で操る勢力の力を説明するのに充分です。カメラの前で殺害された幹部の最期はサタンに従った人間の行く末を表しています。もし弟子達に聖書の知識があったなら決して洗脳されることはなかったでしょう。欧米には次のような格言があります。「神無き学問、知恵ある悪魔を造る」....神を無視した学問で得られた知識は悪い事に使われるという意味です。オーム事件をはじめ現代の知能犯罪を見事に言い表しています。
 サタンの存在を抜きにしてこの世の悲惨さを説明することは出来ません。聖書にはこの世の神はサタンであるとはっきり記されています。だからこの世は悲惨なのです。夫婦の仲に亀裂を生じさせ、家庭を破壊し社会の秩序を乱し世界を混乱させるのです。なぜ人間同志が争い戦争を起こし殺し合うのか。本当の敵は人間ではなく、それを操っているサタンであることに気付いていたなら人類の歴史は違った結果になっていたでしょう。しかし人間は神から離れ霊的に盲目になっている為、それに気付くことが出来ません。自分を殺そうとしている者に、そうとは気付かずに従う事ほど悲劇なことは無いでしょう。
 この科学の時代に「神や悪魔」は時代錯誤と思われるでしょうか。しかしそれこそが、まんまと敵の罠にはまっている証拠なのです。科学は実験や観察で確かめられるものしか扱うことが出来ません。しかしこの世界には目に見えず、実験では確かめられないことの方が遙かに多いのです。「聖書と科学は矛盾する」とはサタンが最も強調してきた偽り事なのです。



     

4.策 略

 サタンは対等に神と戦うことなど出来ません。そこで神の愛する人間に攻撃を加えるのです。人間を欺き、真理を覆い隠し、敵対心を起こさせて世界を混乱させていく。人間に悟られないように徐々にです。 ここでは巧みに仕掛けられた策略の一部を暴露します。
否定された進化論
 シーラカンスやカブトガニ。いかにもグロテスクな風貌をしたこれらの化石は古代の進化前の生物と考えられてきました。しかし、これらは最近になって生きたまま続々と発見されているのです。これは進化していない何よりの動かぬ証拠なのです。しかし、こうなると手の裏を返し「生きている化石」などと茶化すのです。進化論のよりどころは「長い年月偶然」です。何万年、何十万年、時には"億"が付きます。気の遠くなるような時間を持ち込み「曖昧模糊」にするのです。しかしミクロの世界が研究され、その精巧さが明らかになるにつれ、数学の確率からだけでも何億年かかろうと「偶然」は成り立ちません。また生物の設計図DNA」が発見されその驚くべき仕組みが解明されるにしたがい進化論は益々窮地に立たされているのです。更に進化論はメンデルの法則や熱力学第2法則エントロピ ーの法則とも真っ向から対立するのです。進化論はすでに1980年にシカゴの国際的な学会で科学的根拠のもとに正式に否定された理論なのです。しかしこうなると今度は「生命は宇宙からやってきた」などと鉾先を変えるのです。現実は、どうあろうと創造主の存在だけは絶対に認める訳にはいかないのでしょう。日本のテレビではこれらのことを知ってか知らずか、相変わらず昔ながらの古い進化論を唱え続けています。

聖書に対する攻撃、偏見、抹消行為
 歴史上において聖書ほど攻撃を受けた書物はないでしょう。日本でも例外ではありません。四方を海に囲まれた日本に対するサタンの策略には特別なものがあります。独裁者を操作し3百年もの間国を閉じさせ、この国に対する神の計画を妨害した史実がそれを物語っています。踏み絵、5人組制、逆さ磔(はりつけ)...。ありとあらゆる手段を用いてキリシタンを弾圧し、何十万という人々が残酷な方法で処刑されたのです。地方では現在でも根も葉もない根強い偏見が見られます。
危険なロック音楽
 意味のないせりふとビートの効いた激しいサウンド。ロック音楽を聴いて優しい心になる人間がいるでしょうか。ロックの中には悪魔を礼拝し神を冒涜する曲が多いのです。「ロックを作曲する際、麻薬を打つとインスピレーションを受け”良い曲”が出来る」とは有名な話です。若者は何の警戒心もなくロックを受け入れています。過去の有名なロックシンガーの最期を見て下さい。多くは狂い死にか変死です。

ノストラダムスは神の預言者か
 ベストセラーの書籍に「ノストラダムスの大予言」があります。しかし予言というなら聖書にかなうものはないでしょう。しかし、ここでも例によって人々は聖書を排斥し、あやしい本を選ぶのです。ノストラダムスの予言の目的は何か。人々に恐怖心と焦燥感は与えるが、その原因と逃れる方法を示さないなら世の中を混乱させるだけでしょう。ここで種明かしをします。ノストラダムスの言う「恐怖の大王」が事実ならそれはイエス・キリストのことでしょう。これは聖書を読んだ者ならすぐにピンとくる筈です。「別のものが王国を築く、そこでわたしの予言も終わるのだ」という箇所がその根拠です。人類歴史の終わりにイエス・キリストが再び来られ、サタンを滅ぼし、新しい世界が実現することになっているからです。イエス・キリストは、いなずまが東から出て、西にひらめくように、丁度そのように来られるのです。但し、1999年7月の可能性は低いでしょう。
科学信仰
 神を無視した現代科学は高慢にも人間のコピーまで造ろうとしています。この技術は必ずや悪用されるでしょう。優秀な人間のみを望む社会が到来したらどうなるのか。「愛」などかけらもない世界となるでしょう。「人間には科学がある、神などいらない」とは思い上がりです。科学はこの世界の諸法則を利用しているに過ぎません。いや「利用させて頂いている」のです。「DNA」は誰が造ったのか考えてみるべきです。全てを知り尽くしたような「錯覚」は身の程知らずもいいとこでしょう。人間はもっと謙虚になるべきです。ガリレオやニュートン、コペルニクス、アインシュタイン.......。彼らのことを調べれば必ず聖書に出会う筈です。近代科学は創造主が存在していることが前提となって物理の諸法則が発見されたのです。現代科学は彼らの功績の上に成り立っているのです。